5:エステルの基本性能
Q:エステルって、ロングライフオイルに必ず必要なものなんですか?
A:岸野
エステルとは、正式名称を「エステル化学合成油」と言います。原料としては植物油になりますね。エステルの大きな特徴としては、一般の鉱物油や石油系合成油と比べると、油膜の付き方に大きな差があります。一般の鉱物油や石油系合成油はベースオイルの粘度の硬さで強度を出していますが、エステル化学合成油は極性基というものがベースオイルにあるため強力な物理吸着によつて油膜の強度を出します。ですから、一般の鉱物油や石油系合成油と比べると、1ランク粘度を下げたものをエステルでは使用できるんです。またエンジン内部に完全に油膜が出来るので、フリクションロスも低減します。それらの要因から、エンジンレスポンスの向上と燃費の向上を実現させるのが、エステルと言えます。
ということは、ロングライフエンジンオイルの基本性能は、スラッジの元となるポリマーを一切使用せず、優れたベースオイルと劣化を防ぐための良質な添加剤を使用しているオイルがロングライフを可能とし、さらにエステルを使用することでフリクションロスの低減による燃費の向上など、環境面に優しい配慮がなされたものが、真のロングライアオイルと言えよう。
A.S.Hアッシュ オイルについて第一弾その5
2017年4月27日 木曜日