平成29.8.23の報告です!
ロンドン駐在スタッフ便り 第九回 1
今回はほんとうの旧車報告です!
ようやく240を見つけました。しかもこれはどうやら、かなり本格的にレストアしてあるようです。アルミホイールも見るに、これはipdが何年か前に特別に作ったやつです。イギリスにも、3桁ボルボファンはいるらしいですね。
もう一つは、なつかしや、「ヒルマン」です! こんな車名、もうご存知の人も数少ないでしょう。社長やスタッフの子どもの頃には、よく東京で見かけたものです。戦後、たとえば日産は「オースチン」、日野は「ルノー」をノックダウン、ライセンス生産して、それを独自車「ブルーバード」、「コンテッサ」開発に繋げていったものですが、それと同様に、「いすゞ」もこの「ヒルマン」をベースに「ベレル」や「ベレット」(この二つの名前ももう分からないか、泣)を造ったのです。日本自動車工業界、そして私ども世代にとっては、忘れることのできない「恩車」なのですね。それをその生まれ故郷のイギリスで、しかもこのように「生きている」状態で目にすることができるとは、有難いかぎりです。
ロンドン駐在スタッフ便り 第九回 2
旅行に出て、レンタカーを借りる機会がありました。一度はヴォクソールディーゼル、もう一度はワーゲンポロが当たりました。感想を言えば、ヴォクソールに断然軍配を上げます。足回りはごろごろしていますが、手ごたえが確実に返ってきます。借りて二日目くらいからは、完全に「信頼できる」状態になりました。一方ポロは、もちろん走りやすいのですが、スタッフのような古臭い人間からすると、「何でもおためごかしに自動化するな」といった感じです。少しでも暗くなれば自動点灯はする、ちょっと雨が当たればワイパーが動く、極めつけは停車するたびにエンジンが切れる。アクセルを踏めば瞬時にスタートはしますが、それでもコンマ何秒かは、自分の目論見とはタイミングがずれます。交差点では、じつはそれが致命的なパニックに繋がりかねません。これには、最後まで慣れませんでした。少しは、自分でコントロールさせろよ、と言いたいところでした。
英国の道路そのものはよく整備されていて走りやすく、交通規則も日本と変わりませんが、ただ「ラウンドアバウト」は注意が必要です。「何番目の出口を出ていくか」ということに、神経を使います。また、絶対的に「右優先」なので、とにかく右側から車が来ていたらストップです。しかし逆に、こちらがラウンドアバウトに入っているときは、左側の車は絶対に進入してこないので、それは安心です。あとは、たとえば田舎の二車線道路は基本的に60マイル制限ですが、これが曲者で、スピードメーターのキロメートル換算のところを見ると、実は100キロ近いのです。みなさん、日本の田舎道の二車線道路で「100キロ」で走れますか? そう、イギリスでも走らないことです。たとえ道路標識がそうなっていても。
VOLTAからのコメント
この240は写真を拡大してみると240GLTとなっています。おそらく、日本では1983年以降に発売開始されるB23エンジンの2300ccの240で、現在の皆さんが乗っている原型になるモデルです。(それ以前は2100cc)
当時ボルボの生産台数の約7割がアメリカ向けだったと聞いていますが、やはりヨーロッパは逆に少ないようですね(T_T)
その昔、ボルボの並行輸入をディーラーに入る前の会社でやってましたが、ヨーロッパからは上記の理由で輸入しませんでしたし、絶対数の少ない中から良質の240を選ぶよりアメリカから輸入したほうが安全で良質の240が選べたのです。